四角棒で作るダイヤモンド結晶模型

ダイヤモンド結晶 製作道具

45度エッジの多面体製作について 今はこれといった エピソードが浮かびません。
そこで 以前 ダイヤモンド結晶というカテゴリーで お伝えした内容に
重複も含めて 少し補足をします。

109.47 三点角
 54.74 三点角/2   ( 239/169 )
 19.47 仰角       ( 070/198 )
 70.53 仰角の余角 ( 198/070 )
 60.00 接合角/2   ( 194/112 )  諸量としては以上などです。
下画像の模型は 5 × 5 × 25mm のヒノキ材 でできたダイヤモンド結晶模型です。



画像左上は 棒材で作る 固定治具の作り方の説明です。
5×5×50mm のヒノキ材3本と楊枝があります。(マウス左クリックで画面は大きく)

角棒を4本束ねて
断面が正四角形になる状態から1本除いた形に三本を接合した部材と

三本を接合せず 欠けた部分をボンドと1本の楊枝で詰め
接合部分が固化したら
接着していない棒材を取り除き 90度の角度の溝のある 部材を作ります。
これで 三角棒を用いなくてもできる治具を作ります。

左中ほどの治具 ( 左利き用になっています ) は 左から
54.74度の角度をつけて角棒を切断・成形するもので ( 今回は寸法を 25mm にしています )
楊枝で補強した部材を使っています。

そして 三本の角棒で作った部材の溝を下にしたものを二本 54.74度の角度で貼っています。
これで 楊枝で補強した部分を上向きにしても加工ができる台としています。

次は 19.47度の 仰角を持った cradle で 傾斜方向が今までとは逆になっています。
以前の方法より 加工状態の確認が容易で 作業性と正確性が 良くなった気がしています。

画像上の ジグザグ状の部品の説明をします。

25mm にカットした部品の 整形後の両端は
Y字状のエッジのある 三つの面ができています。
左右が均等な状態にして
Y字の上の面を “Y上面” Y字の 左右横面を “Y横面” として説明します。

Y字状のエッジのある 三つの面は本来 対称性があり
どの面どうしで 接合してもいいはずですが
四角柱の部材のため非対称性部分が発生します。

そのため ランダムにしておくより 方向性をもたすほうが
均質な印象を与え 作業もやり易くなると思い
“Y上面” は “Y上面” に との接合方法を 推奨します。

画面上に L字状の接合部材 があり 109.47度の 三点角になっています。
これが 基本となる部材で “Y上面” どうしを接合しておきます。

L字状部材を 二個から三個繫げたものが 写っています。
これらの部材のみを用いて L字状部分の 突出した 山がわ部分どうしを
直角に交差し接合してゆくと 画像にある結晶構造ができます。
右上の一番大きなものの部材はおもに L字状部品が 三つから四つのジグザグです。

結晶模型を平面上に設置するのに 主に二種類のタイプがあります。
2-2タイプと 1-3タイプと名付けているものです。
画像左下の二つが 2-2タイプで
それらを組み合わせると 次の立体になります。1-3タイプの状態です。
この立体を 2-2タイプにして 透明な立方体に収めると
ダイヤモンド結晶の説明でよく出てくる 形状です。

以上が 重複も含めた補足説明ですが
過去に言い足りなかったと思ったことの一部です。

私は 四角棒でつくるダイヤモンド結晶模型が気に入ってます。
もっと 多くの人に知ってもらいたいと思っています。

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