11[3,5,3,5]

ディスプレイのことも少しは

11[3,5,3,5] 13[3,3,3,3,5] 多面体


コロナヴァイラスに 翻弄される毎日です。

多面体を作っても ディスプレイに関してほとんど お伝えしていませんでした。

映像左は 100円で買った できあいですが モイチ納得できません。


その右は 七角形のフレィムで作った吊るし台です。
竹の四角棒 5×5×100 を左右 64.29°(297/143) でカットし
木工用ボンドで接着しています。

上から吊らさず
横の辺の部分から てぐすで保持しています。
精度よく加工すれば 強度は保てています。
そのフレィムを 90° と 128.6°の かぎ状にそれぞれ接着した
5×10×70 の板棒四本で挟んでいます。

64.29°(297/143) の計算手順は。
360 / 7 = 51.429
180 – 51.429 = 128.57
128.57 / 2 = 64.286
64.286 のタンジェントは 2.0765 / 1
297 / 2.0765 = 約 143
2.0765 / 1 = 約 297 / 143 になります。

Excel で整数比変換

11[3,5,3,5] Excel 多面体 諸量

前回 エクセルでの [3,5,3,5]双対多面体 の諸量計算を載せました。
以下がその計算結果です。

	    角数 S     角数 M    角数 L	   頂芯寸		
11 [3,5,3,5]	    3	      5         0  1.618034 SM	
						
	    角数       辺心寸    稜芯寸     面芯寸		
                    3  0.288675  1.538842  1.511523		
	            5  0.688191  1.538842  1.376382		
                    0							
	    双稜寸       仰角      接合角/2          11 [3,5,3,5]双対 稜寸	
双稜 S	     0.293893  10.81232        60           SM          1.063314
双稜 M	     0.769421  26.56505        36			
双稜 L						
双対多面体の諸量計算は 元の多面体を基準として計算します。( 稜寸 = 1として )
元の多面体[3,5,3,5] は 三角形と 五角形の二つの正多角形で形ができているので
角数 S = 3 角数 M = 5 角数 L = 0 で 頂芯寸 = 1.618034 を 入力しています。

このブログでは計算数値を 部材製作に必要な 角度や 寸法比を 整数での比率表示に
変換したデータをもとに 作業をしています。
その変換する方法を 既に幾度か載せていますが その改良版をお伝えします。
以下です。
A 列 1 行目に 色付けした範囲を copy and paste してください。
貼り付けのオプションは 貼り付け先の書式に合わせる(M)です。
=IF(G5>I2,TAN(RADIANS(G5)),G5)=SMALL(E2:E81,1)縦寸横寸境界数値桁数
=IF(ROUNDDOWN(H2*D1,0)>G2,G2,ROUNDDOWN(H2*D1,0))=A2/$D$1=ROUND(B2,0)=A2/C2=ROUND(ABS($D$1-D2),$J$2)=IF(E2=$E$1," "&A2&"/"&C2,"")21029755
=IF((A2-1)>0,A2-1,1)=A3/$D$1=ROUND(B3,0)=A3/C3=ROUND(ABS($D$1-D3),$J$2)=IF(E3=$E$1," "&A3&"/"&C3,"")
=IF((A3-1)>0,A3-1,1)=A4/$D$1=ROUND(B4,0)=A4/C4=ROUND(ABS($D$1-D4),$J$2)=IF(E4=$E$1," "&A4&"/"&C4,"")="角度 ( >"&I2&" ) か 値 ("&I2&"以下) を入力"
=IF((A4-1)>0,A4-1,1)=A5/$D$1=ROUND(B5,0)=A5/C5=ROUND(ABS($D$1-D5),$J$2)=IF(E5=$E$1," "&A5&"/"&C5,"")10.8123169635717
5 行目の A 列 から F 列 までを範囲指定し セルの右下にポインタを合わせ 81 行目まで「+」をドラッグする [オートフィル]機能 を使ってください。 81 行目まで とは E 列 1 行目 で =SMALL(E2:E81,1) とし E81 で 81 行目までを指定しているためです。 G列5行 に 5 より大の 角度か 5 以下の数値を入れてください。 I列2行 で 境界数値として 5 を指定しています( D列1行に反映 )。 G列2行に 用紙の縦寸 H列2行に 横寸 J列2行に 算出誤差比較( E列 )のための桁数を 入力してください。

Excelで双対多面体諸量計算 2

11[3,5,3,5] Excel 多面体 諸量

四角棒で作る 手芸木工の手始めとして [3,5,3,5] 双対多面体を考えています。
下の画像右です。左は しつこいほど取り上げている多面体です。



双対多面体 稜部品製作 のための Excel データを載せておきます。
これは Excelで双対多面体諸量計算 として既にお伝えしているものの 三つ目です。
双対多面体の諸量を求める Excel 画面 の簡略版です。


1 行目 A 列に として copy and paste してください。
貼り付けのオプションは 貼り付け先の書式に合わせる(M)です。
角数 S 角数 M 角数 L 頂芯寸
11 [3,5,3,5] 3 5 0 =SQRT(1/2*(3+SQRT(5))) SM
角数 辺心寸 稜芯寸 面芯寸
=B2 =0.5/TAN(PI()/B5) =SQRT(E2^2-0.5^2) =SQRT(D5^2-C5^2)
=C2 =IF(B6>0,0.5/TAN(PI()/B6),"") =IF(B6>0,D5,"") =IF(B6>0,SQRT(D6^2-C6^2),"")
=D2 =IF(B7>0,0.5/TAN(PI()/B7),"") =IF(B7>0,D5,"") =IF(B7>0,SQRT(D7^2-C7^2),"")
双稜寸 仰角 接合角/2 =A2&"双対 稜寸"
双稜 S =C5*D5/E5 =DEGREES(ASIN(C5/D5)) =360/B5/2 =F2 =IF(F10="SS",B10*2,B10+B11)
双稜 M =IF(B6>0,C6*D6/E6,"") =IF(B6>0,DEGREES(ASIN(C6/D6)),"") =IF(B6>0,360/B6/2,"") =IF(G2="","",G2) =IF(F11="MM",B11*2,IF(F11="SM",B10+B11,IF(F11="ML",B11+B12,IF(F11="SL",B10+B12,""))))
双稜 L =IF(B7>0,C7*D7/E7,"") =IF(B7>0,DEGREES(ASIN(C7/D7)),"") =IF(B7>0,360/B7/2,"") =IF(H2="","",H2) =IF(F12="ML",B11+B12,"")
角数 S 角数 M 角数 L 頂芯寸
01 [3,3,3] 3 0 0 =SQRT(3/2)/2 SS
02 [3,3,3,3] 3 0 0 =1/SQRT(2) SS
03 [4,4,4] 4 0 0 =SQRT(3)/2 SS
04 [3,3,3,3,3] 3 0 0 =COS(PI()/10) SS
05 [3,4,3,4] 3 4 0 1 SM
06 [3,6,6] 3 6 0 =SQRT(11/2)/2 SM MM
07 [3,3,3,3,4] 3 4 0 =SQRT(-(21/(2*(-22+(566-42*SQRT(33))^(1/3)+(566+42*SQRT(33))^(1/3))))) SS SM
08 [3,4,4,4] 3 4 0 =1/SQRT(4-2/COS(1/2*ACOS(1/4*(2-SQRT(2))))^2) SM MM
09 [5,5,5] 5 0 0 =COS(PI()/5)*SQRT(3) SS
10 [4,6,6] 4 6 0 =SQRT(5/2) SM MM
11 [3,5,3,5] 3 5 0 =SQRT(1/2*(3+SQRT(5))) SM
12 [3,8,8] 3 8 0 =1/2*SQRT(7+4*SQRT(2)) SM MM
13 [3,3,3,3,5] 3 5 0 =1/12*SQRT(6*(27+7*SQRT(5)+(20448+9140*SQRT(5)-12*SQRT(7137+3192*SQRT(5)))^(1/3)+(20448+9140*SQRT(5)+12*SQRT(7137+3192*SQRT(5)))^(1/3))) SS SM
14 [3,4,5,4] 3 4 5 =1/4*(-1+SQRT(5))*SQRT(1/2*(53+23*SQRT(5))) SM ML
15 [4,6,8] 4 6 8 =1/2*SQRT(13+6*SQRT(2)) SM SL ML
16 [5,6,6] 5 6 0 =1/2*SQRT(1/2*(29+9*SQRT(5))) SM MM
17 [3,10,10] 3 10 0 =1/2*SQRT(1/2*(37+15*SQRT(5))) SM MM
18 [4,6,10] 4 6 10 =1/2*SQRT(31+12*SQRT(5)) SM SL ML

Brahmagupta’s formula

11[3,5,3,5] 18[4,6,10] Excel 多面体 諸量

[3,5,3,5] を板棒で 簡易に作れるエレガントな方法を求めて試作を繰り返しています。

部材と部材の接合部分の形状はどうしようかとか その形状にするための治具や加工方法 そして 組み立て手順は と 気が付けば 以下のような作品群ができてしまいました。
じゃまくさがりや の私にしてはよく頑張ったものです。

pic_2435

最小努力の 最大効果 とか 労少なくして 益多し などの言葉を 頭にうかべながら あれこれとやっているのですが なかなかです。

しかし エレガントではなくても 比較的容易で まずまずと思える作り方が解ってきた気がします。でも どう表現し伝えようか と苦慮しています。すこし 時間をください。

別の話題をもう一つ。

ブラーマグプタの公式 ( Brahmagupta’s formula ) で解く 外接球半径 ( 頂芯寸 )です。

この公式で作った Excelの計算式は
一つの頂に集まる多角形の数が四つまでの多面体について 解が得られます。
ですから 多角柱 prisms と 反角柱 antiprisms も対象になります。
多角柱 [4,4,n] は 面が三つしかないので 四つ目は 0 ということです。

面が五つある [3,3,3,3,3] [3,3,3,3,4] [3,3,3,3,5] は無理ということですが
[3,3,3,3,3] は 正多面体なので 他の方法でも簡単に求まります。
転記方法は 今までと同じです。

a b c d e 頂芯寸別解
18 [4,6,10] 4 6 10 0 =1/2*SQRT(31+12*SQRT(5))
多角形 角数 開き寸
a =B2 =SIN((PI()/2-PI()/B5))*2 U=(ac+bd)(ad+bc)(ab+cd)
b =C2 =SIN((PI()/2-PI()/B6))*2 =B15*C15*D15
c =D2 =SIN((PI()/2-PI()/B7))*2
d =E2 =IF(B8=0,0,SIN((PI()/2-PI()/B8))*2) D=(s-a)(s-b)(s-c)(s-d)
e =F2 =A18*B18*C18*D18
s=(a+b+c+d)/2 T=1/4*√U/√D
=SUM(C5:C8)/2 =1/4*SQRT(F6)/SQRT(F9)
ac+bd ad+bc ab+cd h=√(1-T^2) H=1/2/h
=C5*C7+C6*C8 =C5*C8+C6*C7 =C5*C6+C7*C8 =SQRT(1-F12^2) =1/2/F15
s-a s-b s-c s-d 角錐高 頂芯寸
=A12-C5 =A12-C6 =A12-C7 =A12-C8 =IF(B9=0,F15,"計算不可") =IF(B9=0,G15,"計算不可")
a b c d e 頂芯寸別解
01 [3,3,3] 3 3 3 0 =SQRT(3/2)/2
02 [3,3,3,3] 3 3 3 3 =1/SQRT(2)
03 [4,4,4] 4 4 4 0 =SQRT(3)/2
04 [3,3,3,3,3] 3 3 3 3 3 =COS(PI()/10)
05 [3,4,3,4] 3 4 3 4 1
06 [3,6,6] 3 6 6 0 =SQRT(11/2)/2
07 [3,3,3,3,4] 3 3 3 3 4 =SQRT(-(21/(2*(-22+(566-42*SQRT(33))^(1/3)+(566+42*SQRT(33))^(1/3)))))
08 [3,4,4,4] 3 4 4 4 =1/SQRT(4-2/COS(1/2*ACOS(1/4*(2-SQRT(2))))^2)
09 [5,5,5] 5 5 5 0 =COS(PI()/5)*SQRT(3)
10 [4,6,6] 4 6 6 0 =SQRT(5/2)
11 [3,5,3,5] 3 5 3 5 =SQRT(1/2*(3+SQRT(5)))
12 [3,8,8] 3 8 8 0 =1/2*SQRT(7+4*SQRT(2))
13 [3,3,3,3,5] 3 3 3 3 5 =1/12*SQRT(6*(27+7*SQRT(5)+(20448+9140*SQRT(5)-12*SQRT(7137+3192*SQRT(5)))^(1/3)+(20448+9140*SQRT(5)+12*SQRT(7137+3192*SQRT(5)))^(1/3)))
14 [3,4,5,4] 3 4 5 4 =1/4*(-1+SQRT(5))*SQRT(1/2*(53+23*SQRT(5)))
15 [4,6,8] 4 6 8 0 =1/2*SQRT(13+6*SQRT(2))
16 [5,6,6] 5 6 6 0 =1/2*SQRT(1/2*(29+9*SQRT(5)))
17 [3,10,10] 3 10 10 0 =1/2*SQRT(1/2*(37+15*SQRT(5)))
18 [4,6,10] 4 6 10 0 =1/2*SQRT(31+12*SQRT(5))

板棒でつくる [3,5,3,5] の加工治具

11[3,5,3,5] 多面体 製作道具

[3,5,3,5] 製作に必要な諸量は 以下です。  ( 稜寸は 1として )

18.000000000000000000  稜の仰角 ( 077/237 )
72.000000000000000000  稜部品の突合せ角 ( 237/077 )
58.282525588538994676  稜部品の5角形部分の接合角 ( 233/144 )
31.717474411461005324  稜部品の3角形部分の接合角 ( 144/233 )
1.6180339887498948482  頂芯寸 ( 233/144 )
1.5388417685876267013  稜芯寸 ( 237/154 )
1.3763819204711735382  5角形の面芯寸 ( 245/178 )
1.5115226281523414610  3角形の面芯寸 ( 198/131 )
60                     稜部品の必要個数 

pic_2431

上の画像の説明です。

材料は 2×10 の 板棒 ( ヒノキ材 )と
6×30 の板材 ( ファルカタ材 ) を使用しています。
長いほうは 100mm 短いほうは 70mm ぐらいでカットしています。

左に 試作品と その稜部品を作るための治具が 二列あります。
台形の形をした稜部品が パラパラと写っています。
稜部品の長さは 広いほうが 24mm あり
完成品の多面体の 高さが 70mm ほどになっています。

二列の 右上が 仰角 18度 ( 077/237 )で
稜部品どおしが 頂芯線で集まって接合するための角度
つまり 直角マイナス 仰角
72度の角度 ( 237/077 ) に成形をするためのガイドです。
そして その左がそれをもとにカットされた 治具部品です。
三個以上作っておきます。
この部品二つで左下の 稜部品の角度切断用の治具を作ります。
6mm 厚の ガイドの面に 2×10 の板棒を縦にして貼っています。
2×10 の板棒 をセロテープで 束ねたものの加工です。

右の列の下が 台形にカットした稜部品の接合部の整形用治具です。
72度 にカットした治具に沿わせて 正確に ガイドを作っています。
6mm の厚みの高さがありますが 2×20 の板棒を底に貼って
水平に 8mm の高さにしています。

この治具の支えで 稜部品の接合部の角度を
稜芯面に対し 58.28度 ( 5角形 形成部 ) と31.72度 ( 3角形 形成部 )
に 加工してゆきます。

画像右側で 6×30×100 の板材4枚で 58.28度傾斜と 31.72度傾斜の
治具を作っています。

58.28度傾斜の治具の下端側面は
90度から傾斜角を引いた 31.72度の傾斜に
31.72度のは 58.28度の傾斜になっており
そこに 2×10×100 の板棒を接着して その上に
80番のサンドペーパーを
両面テープで 貼っています。

続きは 次回にします。

sashimono[3,5,3,5]再掲 11

11[3,5,3,5] 多面体 製作道具

[3,5,3,5] を 角棒の正三角形のみで作る方法を お伝えします。
[3,5,3,5] の製作説明シリーズは 今回までにしようと思ってます。

三角形や治具の作り方は
前回までの説明で 理解されているものとします。

角材で作った 正三角形 20個を かどとかどとを接合しながら
正五角形を 三角形の辺で作ると [3,5,3,5] の立体ができます。

ただこれは 理屈上のことで
実際の作業では 無重力状態でもないかぎり
位置固定の補助構造物なしに
それぞれの形状を保持しながらの 立体製作はできません。

そこで 最低でも二個の 三角形を かどとかど とを接合した
ユニットが四つ必要となります。これを 2型ユニットとします。

これは 前回も説明している 五角形と五角形を接合する治具の
三角形が向かい合った形状部分で行えます。

その作業でできた 2型ユニットに もう一つ 三角形を接合した
3型ユニットを四つ 作ります。
上に説明した 治具に2型ユニットの 三角を一つずらせて乗せ
それに三角を接合します。下の画像のような方法も考えられます。

2型ユニットの支えで 三角形と2型ユニットを接合します。
そして もう一つの 2型ユニットで 開き具合を調整します。

この 2型ユニット四つ 3型ユニット四つ を構築材料として
かど と かど とを接合しながら 正五角形を 三角形の辺で作ってゆく
という ルールに従えば パズル気分で 立体が完成します。

PIC_1348

あと説明すべきことは 三角形の接合面の整形です。

アークサイン ( 三角形の面芯寸 / 頂芯寸 ) で
その角度が求まります。

arcsin ( 1.51152 / 1.61803 ) = 69.0950° となります。

69.0950° を直角を挟む 二辺の比として考えると
233/089 ( 69.0944°) が近似値です。
288/110 ( 69.0959°) が次に近い値です。

この値をもとに 傾斜をつくり 治具の製作をすればよいのですが
簡易な方法を お伝えします。

上画像の 左下のように
五角形での[3,5,3,5] を作るための治具と同じ方法で
三角形の かどと かどを合わせ
その間を 五角形の二辺だけで支える治具を作ります。

強度を高めるために しっかりと固化させます。

これだけでは 加工作業の面積が少ないため 長方形の板を貼ったり
ガイドをつけたりしています。

sashimono[3,5,3,5]再掲 10

11[3,5,3,5] 多面体 製作道具

下の画像で 部品製作用治具の作り方を 前回に続いて説明します。
このブログの中の 製作道具のカテゴリーの内容と
重複するのもありますが くどくどと説明してきたついでに お伝えします。

70 × 30 × 3 mm の木片が 4 個写っています。
このくらいの寸法の木片が 治具の試作や 製作の補助する材料として
重宝することがあり事前に 複数個すでに作ってあったものを使用しています。

A4 の用紙に 用紙の右下かど から 245mm 左 178㎜ 上 の点を結んだ線と
用紙を縦方向に二つ折りにした線があります。
その線で 54° の角度の接合面を持つ 部品をつくる治具の角度決定をしています。
その定まった線に沿って 角棒を木片に接着させているところです。

さし( ruler ) と 三角定規( triangle ) で直線を決めているのは
小さい範囲のなかで 直線の方向を決定するより 誤差が少なくなるからです。


PIC_1343

製作途中の 治具の左に完成した治具があります。
寸法決定のための ストッパーが接着されています。
その 位置決めは
マザー( mother) となる 部品をのせて決定します。
この治具の左横に この治具で整形した接合面で
二本の角棒を接合した 角度整形ガイドがあります。

このガイドの左右の寸法は
これから作ろうとしている部品の寸法に合わせています。
それそれの端は 直角に整形しています。

のこぎりで 切りっぱなしでもいい部分でも 面を整えるようにしています。
雑な部分の少ない よりシンメトリーな 治具で モノづくりをしていると
誤差や 異常に気づくのが より容易になると 思っています。

その 面を整えるためものを 板の側面に直角な棒を貼って作っています。
スコヤ ( Machinist square ) で位置決めをしています。

三角定規でそれを行うと 板の側面の直線に 目視で合わせます。
線と線か接しているのを確認するのとでは 正確性が異なります。
さしがね ( Steel square ) でも 近い作業ができますが。
少し 劣ります。
これは 私が実感した 木工作業一般でのことで
ここでの作業の 誤差やバラツキの許容範囲は あまり気にしなくてもいいです。

続いて 下の画像の説明です。

PIC_1347

右上の治具で 五角形のユニットを 31.72° 傾けその かど
垂直に 切削加工します。 粗目のサンドペーパーを貼った ドレサーで。

下にある 同じ形状の へこんだ面を上向きにした治具で 二つの五角形を接合します。
五角形を二つ接合したユニットを 六つつくります。
この形状の治具は 一つ作ればよく 撮影のために二個作っただけです。

接着剤は ここまでの作業では すべて木工用ボンドを 私は使っています。
完全に 固化した後に 次の作業に進みます。

後の作業は 思う以上に簡単だと思います。接着剤は 合成ゴム系を使っています。
二つつながった五角形を 三つつなげると 半円球状になり それらを合わせると完成です。

まったく 今まで木工もしたことのない人をも 想定しながら話を進めてきましたが
くどさだけだった 言われるかもしれません。

一人でも多く このような木工に 親しんでもらえる人が増えることを望んでいます。

sashimono[3,5,3,5]再掲 9

11[3,5,3,5] 多面体 製作道具

今回も [3,5,3,5] の話題をつづけます。下の画像の説明をします。

左上がスコヤ ( Machinist square ) 右下が 部品製作用治具。

右中ほどのは 二つの五角形を かど で接合したユニットで
裏から見て へこんで見える状態。
その左が ユニットを 上から見て 丸みを帯びて見える状態。

その斜め左下が治具です。二種類の多角形をつなぐため
こちらの面つまり立体形状の裏側から
透明なテープを貼った状態。形状が固化しておらず 不安定。
両面テープをつかっています。接着力の違いの種類が多く
必要でない部分にまで ねばつき があっても 活用しています。

その斜め左下も治具で 上から見て 丸みを帯びて見える状態で
形状が固化しており 安定。
立体的形状の外側が見える状態で 内側の多角形の
辺と辺は ぴったりと接しており こちら側からは 開いて見えます。
その隙間を ボンドと楊枝で埋め 固化させています。

この治具の斜面に 完全に固化した五角形形状ユニットを置き
五つある各かどを 58.28° の角度で整形します。
この治具の面の傾斜は 正確につくると 31.72° になり
五角形ユニットをその面に乗せて かど を 90° 直角に面整形をすれば
58.28° の角度の接合面になります。

PIC_1326

説明のつづきは 次回に。

sashimono[3,5,3,5]再掲 8

11[3,5,3,5] 多面体 製作道具

今回も [3,5,3,5] の話題をつづけます。下の画像の説明をします。

右上 にあるのが アルミ製の三角定規。
その左が さしがね ( Steel square ) 。

その左は 私が ドレサー ( Dresser ) と呼んでいるものです。
形を整え 綺麗にする の意で この用語をもちいています。
金属製の やすり ( 中目 ) が角材に貼られています。
その左下は 同じ寸法の角材に 紙やすり ( 粗目 ) が貼られています。

その下の 二つの治具は 角棒でつくる五角形の 部品の切断・整形をするもので
同じ加工作業をしますが 右が 簡略した治具です。

PIC_1308

それらの 右横に 五角形二つを かどを向かい合わせた塊が 四つあります。
上二つが 治具で 五角形と五角形の間に 三角形と三角形があります。
そのなかの右側の治具に 五角形になったユニットを乗せています。
左のが その治具の製作途中で V 字型の隙間があり 楊枝を埋めます。
この治具で 下に二つある形状のユニットと同じものをつくります。
画像右中ほどにあるユニットもそれらで 計六個必要です。
その下が 完成した多面体です。

あとは 70mm × 140mm の白い板の上に
15mm 高く 70mm × 70mm の板が貼られている治具です。
この治具に乗せて 板や角材を切断します。
今は スコヤ ( Machinist square ) が乗っています。

白い板は厚み 3mm のプラスチックの板で 簡易まな板として売られています。
上に説明した ドレサーの下面にも貼っています。

もう少し説明が必要ですが 次回にします。

sashimono[3,5,3,5]再掲 7

11[3,5,3,5] 多面体 製作道具

[3,5,3,5] の話題をつづけます。

角棒で 正三角形をつくるための角度を表す シンプルな図をA4用紙で描きます。

下の画像のように。
長い巾の方向に 紙のかどから 265mm のところに 印しをつけ。
短い巾の方向に 紙のかどから 153mm のところに 印しをつけます。
その二点を通る 直線を引きます。
同じように 用紙の長方向を軸として 対象に直線を引きます。

90° 60° 30° の直角三角形が二つ クロスしている状態です。

PIC_1298

三角形製作の作業方法は 前回の 五角形の作り方と同じとして 説明は省きます。

直角をはさむ二辺 265mm と 153mm とでできる角度は約 30.0003533° で
A4用紙に ミリメートルでの 整数比で表示できる 最も精度の高い角度です。
次は 291mm と 168mm とでできる角度で約 29.998682° です。
実際には 線を描く操作のなかで 様々なかたちで誤差の混入が生じます。

今まで説明のもとに 定寸法 定角度に 角材を整形できたとして話を進めます。

五角形で作る [3,5,3,5] は
二つの五角形の面が 58.2826° × 2 の角度で
かど が向かいあって接して結合されたユニットを
6 個 つくることを お勧めします。
上画像の 右下のユニットがそれです。
この六つのユニットの組み合わせで 簡単に 立体が完成します。

私は このユニット作成作業での接着は 木工用ボンドで行っています。
乾燥時の形状が
合成ゴム系ボンドでのものより しっかりしていると思っているからです。
粘性が弱く 完全接着まで時間がかかり 作業性に難があります。

その弱点克服に 私は 電子レンジを活用しています。
これは 私が 自己責任で 注意点をその都度確認しながら行っているものです。
お勧めしているものではありません。私の責任は回避します。

温め時間を 1 分とします。
コップ一杯の冷水を 温めます。飛散させないためその都度 冷水です。
コップは ガラス プラスチック 陶器などで
糊を含め 木材や 紙 を 一緒に温めることができます。
金属 は 不可です。金属製のうわぐすりのかかった陶器もです。

私の苦い経験では 木材だけを 1 分間暖めてしまい
台所が 霞に包まれたようになり きな臭さがなかなか消えませんでした。

面と面を接合させるための治具については 次回お話しします。

sashimono[3,5,3,5]再掲 6

11[3,5,3,5] 多面体 製作道具

説明が 遅々として進んでいませんが [3,5,3,5] の話題をつづけます。

角棒で 正五角形をつくるための角度を表す シンプルな図を作ります。

角度をプロットするための用紙は 今まではグラフ用紙でしたが
今回は A4 のコピー用紙を用います。寸法は 210 × 297 ミリの 大きさです。

長い巾の方向に 紙のかどから 245mm のところに 印しをつけ。
短い巾の方向に 紙のかどから 178mm のところに 印しをつけます。
その二点を通る 直線を引きます。
下の画像の斜めの線がそれで 90° 54° 36° の直角三角形ができています。
用紙の 縦の直線と 斜線とでできた角度が 54° で
多角形を作る材料の 角棒と角棒が接するそれぞれの角度です。

画像右がわの 縦長の治具で 角棒を定寸でカットし 整形します。
これで作った部材が 60 個必要です。

正確な角度で 接合してゆくために
108° ( 54° + 54° ) に角度をつけた治具を作っておきます。
画像中ほどの 一番上がそれです。

この図では 54° は得られても 108° は無理です。
そこで この図に 現在 表示している斜線と左右対称になるよう
同じ方法で 用紙の左下かどから計測して斜線を引きます。

PIC_1294

sashimono[3,5,3,5]再掲 5

11[3,5,3,5] 多面体 諸量

前回 の続きとして [3,5,3,5] の 四角棒の多角形で作る方法をお伝えします。
5 角形 12 個 で作る方法と 3 角形 20 個 で作る方法の 2 つあると言いました。
まずは 5 角形で作る方法を お伝えします。

以下に 少し くどくどと 角度計算方法の説明から始めます。
最初に 正五角形の かどの角度 ( 内角 ) を求めてみます。
結果的には 180 – ( 360 / 5 ) = 108 として求まります。

正五角形の中心と 一つの辺とでできる二等辺三角形を考えます。
正五角形の一つの辺に対応する部分を 底辺 他の二つの辺を 等辺 とします。
底辺と等辺とでできる角度を 底角 等辺と等辺とでできる角度を頂角とします。

頂角は 360° を 角数の 5 で割ると求まり 72° です。
三角形の内角の和は 180° なので
頂角でない 他の二つの角度の合計は 180 – 72 の 108° です。

正五角形の かどの角度 ( 内角 ) は
隣り合う二つの 二等辺三角形の底角の和ですから
一つの二等辺三角形の底角の和と 同値です。つまり 108° です。

正五角形の一つの辺をつくる角棒の接合部分は
二等辺三角形の底角と同じで 108 / 2 の 54° です。

54° を直角を挟む 二辺の比として考えると
245/178 ( 54.0004° ) が近似値です。

正五角形の部品のみで作る 立体も 治具に正三角形を用いることもあるので
同じように計算した 角度を表示します。

三角形の接合角は 30° で 整数比は近似値 112/194 の 29.9987° です。 
三角定規 ( 90° 60° 30° ) からも角度が得られます。

あと 製作に必要な数値は 五角形のかどから多面体の中芯までの かど・芯線と
五角形の面とでできる 面角です。 
サイン x = 面芯寸 / 頂芯寸 で求められる x がその角度です。

つまり x = アークサイン ( 面芯寸 / 頂芯寸 ) で
arcsin ( 1.37638 / 1.61803 ) = 58.2826° となります。
58.2826° を直角を挟む 二辺の比として考えると
233/144 ( 58.2829° ) が近似値です。

エクセルでの 計算式を載せたかったのですが 弧度法表示が基本なため
度数表示に変換しなくてはならず煩雑になるため やめました。
関数電卓の使用をお勧めします。

文字ばかりの説明になってしまいました。ごめんなさい。

sashimono[3,5,3,5]再掲 4

11[3,5,3,5] 多面体

多面体を今までとは違った方法で 作ってゆこうとして模索しています。
三角棒で レオナルドスタイル の 多面体を作る例をシリーズで お伝えしましたが
今回は 四角棒での 製作です。
下画像の 上の二つが このブログの初期から説明している方法で作ったもので
その左側の立体は 最近作った作品で ラミン材でできています。
下の二つが 今回説明しようとしている 製作方法で作っています。 
どちらも ラミン材製です。

PIC_1287

四角棒で多角形をつくり それで多面体に構築してゆくと
厚みのある多角形のため 面と面の接合部分には 溝ができてしまいます。
それを避けるために 接合部分を疑似的に線にする 三角棒を使っていました。

今回取り上げている [3,5,3,5] は 三角形 20個 または 5角形 12 個 のみで
多角形の かど だけの接合で 作ることができ 接合部分の加工が容易です。
上画像の下左が 五角形のみで 下右が 三角形のみでできています。
同じ素材で 三種類作っていますが 違いが判るでしょうか。

ラミン材はワシントン条約の 絶滅危惧種に属すため 手にできなかったのですが
最近 神戸三宮の 東急ハンズで 5×5mm の角材を買うことができました。
京都や大阪には どこの木材売り場にも 見つけられませんでした。
私にとっては レアものです。
しかし 丸棒のラミン材は ホームセンターでもよく見かけます。
木材業界のことは 私にはよくわかりません。

製作方法については 後日お伝えしようと思っています。

sashimono[3,5,3,5]再掲 3 Rhombic Triacontahedron

11[3,5,3,5] 多面体 製作道具

[3,5,3,5] の レオナルドスタイル双対多面 を作成している途中の画像です。

パーツを接着して 菱形のユニットを 30 個そろえる作業は完了しました。
菱形のユニットは 木工用ボンドで接合しています。
それらを 今度は 合成ゴム系ボンドで くっつけてゆきます。

下の画像の説明をします。
右 中ほどの 四角形の治具だけで 今回のパーツはできています。
四角形の断面の角棒を 必要な角度と寸法にカットし成形するための治具です。
溝の面は 45 度 と 45 度 で向き合っています。

この治具に 少しは判りやすいかと 3倍の寸法の角材を乗せています。
この角材は 底面と底面を水平に合わせた 三角棒を セロテープで縛っています。
この治具で加工し テープをとって広げると その左上のような
傾斜型 ( 前々回お伝えしています ) の形状にできます。
今回の 求める形状は 菱形なので 稜寸は 1 種類で 接合角も実質 1 種類です。

かどが 90 度の形状の板に 58.283 度 ( 233 / 144 ) の角度の溝を 
かどを挟んで付けると もう一方の側の溝の角度は 90 – 58.283 で
31.717 度 ( 144 / 233 ) になり 必要な角度が得られます。

治具の中の 山がたにしたものは
鋭角方向で接着した 菱形の 1/2 の形状部品を整形するものです。
角度のチェックと 鈍角側の接合角と 稜寸を整えます。

PIC_1255

上に説明した方法で 菱形が正確にできれば 後の接合は簡単です。
菱形の鈍角は 三つを 1 点に合わせ
鋭角は 1 点に 五つを合わせるというルールだけです。

PIC_1258

上画像の多面体を乗せているのは 最近つくった 作業台です。
とても重宝しています。

ざらつきの 表面加工がされている
250mm × 350mm  4mm 厚 の強化ガラスのキッチンプレートと
5mm × 15mm の棒材で 3mm ほどの高さに縁どりした
300mm × 450mm のファルカタ集成材です。

プレートの裏には キッチングッズを絵にした フィルムが張られていました。
それを剥がすのにすこし苦労しましたが 頑張りました。 いい出来です。
¥100 で get したことでも気に入っています。
四隅に防振クッションをつけています。

Excel で双対多面体諸量計算

11[3,5,3,5] Excel 多面体 諸量

多面体の製作方法を [3,5,3,5] を例にして シリーズでお伝えしています。

つぎは [3,5,3,5] の双対多面体の 三角棒での作り方を 考えているのですが
面と面でつくるための 接合角の数値算出の資料がありませんでした。

そこで 双対多面体の 面積と 体積 も含めた 
Excel での計算式が出来ましたので 載せておきます。
この計算式は 菱形の面をつくる 接合角の値を出したくて作りました。
下が その出力の一部です。

元の多面体の稜寸を 1 としたときの
0.293892626146237 + 0.769420884293813 = 1.06331351044005
が 正三角形と正五角形をまたぐ稜の寸法で これ一種類です。

三角形の上にくる双対の稜は 58.2825255885389 度ずつで左右結合され
五角形の上にくる双対の稜は 31.717474411461  度ずつで左右結合される 
菱形の面をもつ 多面体になります。

そのときの 面積は 30.3381372890605 になり
           体積は 14.8002124296868 になります。
角数 個数 双稜寸 稜開き角/2 双対面積
3 20 0.293892626146237 58.2825255885389 30.3381372890605
5 12 0.769420884293813 31.717474411461 双対体積
0 0 0 0 14.8002124296868
sakai_01694
上は 四角棒で作った 以前にもお伝えしている作品です。右が双対多面体です。

三角棒では まだできていません。

詳しくは 次回にお伝えしようと思っています。

Excel の計算式です。
色付けした全範囲を指定し 1 行目 A 列に copy and paste
隠れた部分もありますが 全範囲を指定すれば コピーできます。
名称S角数M角数L角数S面数M面数L面数頂芯寸
11[3,5,3,5]350201201.61803398874989
角数個数多角形のかど心寸面芯寸多角形の辺心寸面積体積
=C2=F2=0.5/SIN(PI()/A5)=SQRT($I$2^2-C5^2)=0.5/TAN(PI()/A5)=E5/2*A5*B5=F5*D5/3総面積=SUM(F5:F7)
=D2=G2=IF(B6>0,0.5/SIN(PI()/A6),0)=IF(B6>0,SQRT($I$2^2-C6^2),0)=IF(B6>0,0.5/TAN(PI()/A6),0)=IF(B6>0,E6/2*A6*B6,0)=IF(B6>0,F6*D6/3,0)
=E2=H2=IF(B7>0,0.5/SIN(PI()/A7),0)=IF(B7>0,SQRT($I$2^2-C7^2),0)=IF(B7>0,0.5/TAN(PI()/A7),0)=IF(B7>0,E7/2*A7*B7,0)=IF(B7>0,F7*D7/3,0)総体積=SUM(G5:G7)
かど角/2かど心寸辺心寸稜芯寸心・かど・芯角双頂芯寸双面芯寸
=A5=B5=PI()/2-PI()/A10=0.5/COS(C10)=0.5*TAN(C10)=SQRT(I2^2-0.5^2)=ACOS(D10/I2)=F10^2/D5=H10*SIN(G10)
=A6=B6=IF(B11>0,PI()/2-PI()/A11,0)=IF(B11>0,0.5/COS(C11),0)=IF(B11>0,0.5*TAN(C11),0)=IF(B11>0,F10,"")=IF(B11>0,ACOS(D11/I2),"")=IF(B11>0,F11^2/D6,"")=IF(B11>0,H11*SIN(G11),"")
=A7=H2=IF(B12>0,PI()/2-PI()/A12,0)=IF(B12>0,0.5/COS(C12),0)=IF(B12>0,0.5*TAN(C12),0)=IF(B12>0,F11,0)=IF(B12>0,ACOS(D12/I2),0)=IF(B12>0,F12^2/D7,0)=IF(B12>0,H12*SIN(G12),0)
双菱形長寸双菱形短寸/2個別双面積個別双体積双稜寸稜開き角/2双対面積
=A10=B10=H10*COS(G10)=0.5*SIN(C10)=C15*D15*A15*B15=E15*I10/3=SQRT(H10^2-F10^2)=DEGREES(ASIN(D15/G15))=SUM(E15:E17)
=A11=B11=IF(B16>0,H11*COS(G11),0)=IF(B16>0,0.5*SIN(C11),0)=IF(B16>0,C16*D16*A16*B16,0)=IF(B16>0,E16*I11/3,0)=IF(B16>0,SQRT(H11^2-F11^2),0)=IF(B16>0,DEGREES(ASIN(D16/G16)),0)双対体積
=A12=B12=IF(B17>0,H12*COS(G12),0)=IF(B17>0,0.5*SIN(C12),0)=IF(B17>0,C17*D17*A17*B17,0)=IF(B17>0,E17*I12/3,0)=IF(B17>0,SQRT(H12^2-F12^2),0)=IF(B17>0,DEGREES(ASIN(D17/G17)),0)=SUM(F15:F17)
色付けした全範囲を指定し 19 行目 A 列に copy and paste
これは データ資料であり 
必要な数値を求めるときに 2 行目 A 列に 各行を copy and paste してください。
   名称 S角数 M角数 L角数 S面数 M面数 L面数 頂芯寸
01 [3,3,3] 3 0 0 4 0 0 0.612372435695794
02 [3,3,3,3] 3 0 0 8 0 0 0.707106781186547
03 [4,4,4] 4 0 0 6 0 0 0.866025403784438
04 [3,3,3,3,3] 3 0 0 20 0 0 0.951056516295153
05 [3,4,3,4] 3 4 0 8 6 0 1
06 [3,6,6] 3 6 0 4 4 0 1.17260393995585
07 [3,3,3,3,4] 3 4 0 32 6 0 1.3437133737446
08 [3,4,4,4] 3 4 0 8 18 0 1.3989663259659
09 [5,5,5] 5 0 0 12 0 0 1.40125853844407
10 [4,6,6] 4 6 0 6 8 0 1.58113883008418
11 [3,5,3,5] 3 5 0 20 12 0 1.61803398874989
12 [3,8,8] 3 8 0 8 6 0 1.77882364566392
13 [3,3,3,3,5] 3 5 0 80 12 0 2.15583737511563
14 [3,4,5,4] 3 4 5 20 30 12 2.23295050941569
15 [4,6,8] 4 6 8 12 8 6 2.31761091289276
16 [5,6,6] 5 6 0 12 20 0 2.47801865906761
17 [3,10,10] 3 10 0 20 12 0 2.96944901586339
18 [4,6,10] 4 6 10 30 20 12 3.80239449985129

sashimono[3,5,3,5]再掲 2

11[3,5,3,5] 多面体

[3,5,3,5] の製作説明をしようと思います。
レオナルド ダ ヴィンチの 挿絵にある多面体 Leonardo da Vinci’s Polyhedra
( 多面体研究家 George W. Hart さんの webpage にリンク )
に形状を似せたものを 今回はお伝えします。

いつも使用している角材と違って 三角棒を用います。
断面は 正四角形を対角線で 二つに分けた形状 (直角二等辺三角形)です。

なぜ三角棒を用いるか説明します。

今まで お伝えしていた多面体製作の方法は 多面体の面ではなく
面と面でできる線つまり 稜線を 何かの材料でどう正確に表現するか でした。

今回のは 何かの材料で 正確な多角形を表す平面を複数つくり
それらの辺を接合し立体を作る というものです。

多角形を作る材を 四角の断面をもつ角棒にすると
それぞれの多角形の接合部分には V字型の溝ができてしまいます。

正多角形の辺を作る角材の 側面と多角形の平面とでできる角度は 90° です。
つまり 90°の面角を持った 厚みのある多角形どうしの結合では
二面角が 180°になってしまい 立体の製作は不可能です。

三角棒の面角は 90° と 45° と 45° です。
三角棒を 多角形を縁取る frame とする場合 内側の材の面角は
90° (絶壁型)と 45°(傾斜型) の二種類が考えられますが
傾斜型 のほうが 絶壁型 より 加工は楽です。
でも 傾斜型は下手をすると 小さな穴のあいた多角形を作ってしまいます。
出来るだけ 細めの材を使うといいでしょう。

このブログで お伝えしている 18種類の多面体の 二面角は
[3,3,3] と [3,6,6] を除いてすべて 90°以上なので この方法で製作可能です。

下の画像は [3,5,3,5] で 6mm の角材を 斜めカットされた 角棒で作っています。
長さは 23mm 絶壁型 です。

三角形の接合角は 30° ( 112/194 ) 五角形は 54° ( 245/178 ) です。

接着剤は 合成ゴム系を用います。
接着部分の可塑性がしばらく残るので
厚紙を切り抜いて多面体を作るのと同じような 感覚です。
左側の形状が 右のような組み合わせで作ったもので 二つ合わせて完成です。

PIC_1243

[3,3,3] とその複合多面体
sakai_1102

[3,6,6] とその双対多面体
sakai_0817

sashimono[3,5,3,5]再掲

11[3,5,3,5] 多面体

2012年5月3日 にブログを立ち上げ 最初に載せた画像が [3,5,3,5] でした。
製作の 一番のお勧めとしてあげる多面体といえば これです。

下左の画像は ヒノキ 5 × 5 mm の角材で 数日前に作った作品です。
説明の例として あらためて作ったものです。ラフな仕上がりです。
PIC_1142

エクセルでの 多面体の諸量計算を
一般的解法としてパズルのように解いてゆくのではなく
個別に 計算してゆく方法をお伝えします。

[3,5,3,5] は 正三角形と正五角形が 一つの頂に 
3 5 3 5 と並んだ組み合わせのみでできています。

そして 全ての頂が 一つの球に接することができます。
このことから 稜の寸法も一つ 稜から中芯までの距離も一つで 
稜と中芯とでできる三角形は 二等辺です。

正多角形の一つのかどで 隣り合う辺を斜辺とする二等辺三角形の
底辺の長さを かど開き寸とします。

計算に入ります。  
画像右下の長方形を底とする 四角錐の高さを求めます。

稜の長さを 1 とします。 

三角形の かど開き寸 は 1.
五角形の かど開き寸 は cos ( 360 ÷ 5 × 1 / 2 ) × 2 =  1.61803398874989

四角錐の底面長方形の対角線の長さは
1.61803398874989 の二乗と 1 を足した値の 平方根 ⇒ 1.90211303259031 

四角錐の底面のかどから底面の中点までの長さは
1.90211303259031 ÷ 2 = 0.951056516295154 

四角錐の高さは
稜の長さ の二乗 1 から 0.951056516295154 の二乗 0.904508497187474 を引いた値
0.0954915028125264 の 平方根  ⇒ 0.309016994374948 

稜と中芯とでできる三角形は 二等辺だといいました。
つまり 稜と 角錐の高さとでできる角度は
頂から多面体の中芯までの距離と 稜の 1/2 の寸法でできる角度と同じです。

頂から多面体の中芯までの距離は
0.5 ÷ 0.309016994374948 = 1.61803398874989

上記の諸量の値は Excel で 計算しながら記述したものです。
1.6180339887498948482が より精度の高い値です。

頂から多面体の中芯までの距離は 外接球半径と呼ばれ
これが判ればあとは 芋づる式に数値が求められます。

( このブログでは 外接球半径を 同じ意味で 頂芯寸 という用語で説明しています。)

このように 一つの頂でてきる 多角錐から 諸量計算が簡単にできる多面体は多くあります。
[ 3,3,3,3,4 ] や [ 3,3,3,3,5 ]  は無理でしょう
[ 4,6,8 ] や [ 4,6,10 ] などは むつかしいです。

sashimono[3,5,3,5]の複合多面体 4

11[3,5,3,5] Compounds 多面体



Icosidodecahedron 20・12面体 と Rhombic Triacontahedron 菱形30面体 との
複合多面体 compounds の製作途中です。



組み立て作業は終わりました。これから微調整をします。
高さは約 160mm 5×5 のすす竹です。
準正多面体 の複合多面体の製作は 今回が初めてでした。
しかし組み立て方法は簡単です。
Icosidodecahedron や Rhombic Triacontahedron を
作った経験があれば 説明するまでもないと思います。
始めにお伝えしました 十字架状の結合部品の組合せで完成します。

次回は [5,6,6] Truncated Icosahedron 切頂20面体 (サッカーボール)の
双対多面体 Pentakis Dodecahedron 五方12面体 についてお伝えしようと思っています。

sashimono[3,5,3,5]の複合多面体 3

11[3,5,3,5] Compounds 多面体 製作道具



[3,5,3,5]複合多面体 compounds の寸法の決定についてお伝えします。

[3,5,3,5]多面体と [3,5,3,5]双対多面体の稜芯寸を
同じ値にしなければなりません。

高さを約 160mm に予定をしていましたので、稜芯寸を 80mmとします。

それそれれの稜の寸法を得るために
稜寸と 稜芯寸の比を表わす直線を方眼紙に描きます。

[3,5,3,5]多面体の稜寸と稜芯寸の比は 1 対 1.5388 ( 154/237 ) ですが
稜の中間点で [3,5,3,5]双対多面体の稜と直角に交差するため
対辺 154 の 1/2 の 77 で 底辺 237 の斜線を引きます。
画面にある 3本の斜線の 真ん中の線がそれです。

3本の斜線の右側のが 対辺 125 底辺 250 で 5角形の中心の上にくる稜の比です。
3本の斜線の左側のが 対辺 034 底辺 178 で 3角形の中心の上にくる稜の比です。

縦方向に下から 80の座標の横線と斜線の交点からそれぞれの値が得られます。
この図では より正確な値を得るために 縦線 横線 斜線の必要部分を
カッターナイフで処理しています。実寸で 40.0mm 26.0mm 15.3mm となります。

左上の cradleで 平面に 45度+45度の角度ですべての稜部品の片側を整形します。
その下の ペアーの cradleで26.0mmの部品を 仰角 18度の傾斜で加工します。

左に接合角 58.28度 右に接合角 31.72度で 60個と、
右に接合角 58.28度 左に接合角 31.72度で 60個必要です。

右上の cradleで 40.0mmの部品を 26.57度の仰角で 60個加工します。
その下の cradleで 15.3mmの部品を 10.81度の仰角で 60個加工します。

これらの 4種類の形状部品で 画面にある十字架状の 結合部品を 60個つくります。
これを接着してゆけば 複合多面体が完成します。そのはずです。

この [3,5,3,5]複合多面体は 私にとって初めての製作です。
急いだり、作業に飽きたりして 品質の良くない部品を作らないよう、
ゆっくりと作ってゆこうと思っています。

11 1.5388     [3,5,3,5] 稜寸を 1としたときの稜芯寸           ( 237/154 )
11 .50000 双対[3,5,3,5] 5角形の中心の上にくる稜の寸法/稜芯寸 ( 125/250 )
11 .19098 双対[3,5,3,5] 3角形の中心の上にくる稜の寸法/稜芯寸 ( 034/178 )

sashimono[3,5,3,5]の複合多面体 2

11[3,5,3,5] Compounds 多面体 製作道具



[3,5,3,5]の複合多面体 compounds の製作に必要な治具です。

高さを約 160mm にして 5×5 のすす竹でつくる予定をしています。

今回は [3,5,3,5]多面体と[3,5,3,5]双対多面体の
稜の部材の形状加工についてです。
再びの説明となります。寸法の決定については 次回にお伝えします。

三枚あるA4の方眼紙の内の左の方眼紙の中に [3,5,3,5]多面体の治具があります。

方眼紙の左下かどから上方向 233 右方向 144の座標に線をひき、
そして 左上かどから下方向 233 右方向 144の座標に線をひき
58.28度を上下対称にプロットしています。
これが 5角形の接合角です。

この角度と90度との差(余角) が3角形の接合角(31.72度) になります。
つまり 5角形の接合角と 3角形の接合角を合計すると 丁度 90度です。

この方眼紙の右にある三角形ふたつの部材は15mmの厚みのバルサ材で、
対辺 077 底辺 237 でできる 仰角 18度の傾斜です。

これらの上にある 四角形の部材が
仰角18度の余角(72度)で切断面をつくり 寸法や形状を整える治具です。
そして cradleの傾斜の溝にする部材が 2セット写っています。

この多面体には 二種類のcradleが必要です。
左に接合角 58.28度 右に接合角 31.72度のcradleと、
右に接合角 58.28度 左に接合角 31.72度のcradleとです。

つづいて この方眼紙の右の二枚の方眼紙の説明をします。
この二つで [3,5,3,5]双対多面体のcradleを作ります。

二つの内の左側の図で
5角形の中心の上にくる稜を製作するためのcradleを作ります。
方眼紙の左下かどから 右方向 178 上方向 245の座標に線をひき、
そして左右対称に 右下かどから 左方向 178 上方向 245の座標に線をひき、
5角形の上の接合角 36.00度×2 をプロットしています。

傾斜の部材は 対辺 125 底辺 250 でできる 26.57度の仰角です。

二つの内の右側の図で
3角形の中心の上にくる稜を製作するためのcradleを作ります。
方眼紙の左下かどから上方向 194 右方向 112の座標に線をひき、
そして上下対称に 左上かどから下方向 194 右方向 112の座標に線をひき、
3角形の上の接合角 60.00度×2 をにプロットしています。

傾斜の部材は 対辺 034 底辺 178 でできる 10.81度の仰角です。

11 58.283 [3,5,3,5] 5角形の接合角 ( 233/144 )
11 31.717 [3,5,3,5] 3角形の接合角 ( 144/233 )
11 18.000 [3,5,3,5] 稜の仰角 ( 077/237 )
11 36.000 双対[3,5,3,5] 5角形の中心の上にくる稜の接合角/2 ( 360/5度/2 178/245 )
11 26.565 双対[3,5,3,5] 5角形の中心の上にくる稜の仰角 ( 125/250 )
11 60.000 双対[3,5,3,5] 3角形の中心の上にくる稜の接合角/2 ( 360/3度/2 194/112 )
11 10.812 双対[3,5,3,5] 3角形の中心の上にくる稜の仰角 ( 034/178 )

1 2 >