正多面体 Platonic solid 3

03[4,4,4] 多面体

まず [ 4,4,4 ] 正六面体についてお伝えします。

下画像の上 三つが 稜寸 50mm の [ 4,4,4 ] です。
左が 2 × 10 の板棒製で 10mm 巾の面を 中芯方向に向けています。
中のが 厚み 2mm のアクリル板でできていて
右は 10 × 10 のバルサ材で 作っています。

PIC_1692

[ 4,4,4 ] とは
面のかどと 面のかどが接する 一つの頂が
正四角形, 正四角形, 正四角形 となっていることを表示しています。

今回製作の部材は
2 × 10 の板棒を 5枚束ね セロテープを螺旋状に巻きつけて作ります。
下側の画像は 目的の角度に切断し 切断面の整形をしようとしているところです。

台形の板が 5枚 セロテープに巻かれた状態で 50mm の寸法になっています。

加工部材の断面が正方形になるので 板材の面の方向を間違って加工すると
とんでもない形状の部材ができてしまいます。( 何度も経験しています)
部材が 10mm 巾でなく 8mm でも 重ねが 5枚でなく 4枚でもいいのですが。
単なる私の好みです。

切断角度は
[ 4,4,4 ] の 仰角は 35.26° ですから 54.74° ( 90 – 35.26 ) になります。

直角三角形の 直角を挟む一つの辺を 169 もう一つの辺を 239 にすると
90° と 54.74° と 35.26° の角度からなる 直角三角形に
極めて近い角度が得られます。
画像下の部材を その方法で角度の決定をし 作っています。

接着は 木工用ボンドで行っています。
合成ゴム系ボンドでは 作業は簡単ですが 接着面の可塑性がなかなか消えず
グラグラして 気に入りません。

今回の 私の方法は
八つの部材で 正四角形を二つ作り 完全に接着部が乾燥してから
二つの四角形を あとの四つの部材で結合する というものでした。

接合部分には 正三角柱の空洞ができますが
削り屑とボンドを詰めものにしたり
先端の 2mm 巾面に少し丸みを持たせる加工を 正確な測定なしで施しても
まずまずの出来になります。

もう少し丁寧な方法は 複合多面体の説明と合わせて
お伝えしようと思っています。

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