sashimono[3,5,3,5]再掲 11

11[3,5,3,5] 多面体 製作道具

[3,5,3,5] を 角棒の正三角形のみで作る方法を お伝えします。
[3,5,3,5] の製作説明シリーズは 今回までにしようと思ってます。

三角形や治具の作り方は
前回までの説明で 理解されているものとします。

角材で作った 正三角形 20個を かどとかどとを接合しながら
正五角形を 三角形の辺で作ると [3,5,3,5] の立体ができます。

ただこれは 理屈上のことで
実際の作業では 無重力状態でもないかぎり
位置固定の補助構造物なしに
それぞれの形状を保持しながらの 立体製作はできません。

そこで 最低でも二個の 三角形を かどとかど とを接合した
ユニットが四つ必要となります。これを 2型ユニットとします。

これは 前回も説明している 五角形と五角形を接合する治具の
三角形が向かい合った形状部分で行えます。

その作業でできた 2型ユニットに もう一つ 三角形を接合した
3型ユニットを四つ 作ります。
上に説明した 治具に2型ユニットの 三角を一つずらせて乗せ
それに三角を接合します。下の画像のような方法も考えられます。

2型ユニットの支えで 三角形と2型ユニットを接合します。
そして もう一つの 2型ユニットで 開き具合を調整します。

この 2型ユニット四つ 3型ユニット四つ を構築材料として
かど と かど とを接合しながら 正五角形を 三角形の辺で作ってゆく
という ルールに従えば パズル気分で 立体が完成します。

PIC_1348

あと説明すべきことは 三角形の接合面の整形です。

アークサイン ( 三角形の面芯寸 / 頂芯寸 ) で
その角度が求まります。

arcsin ( 1.51152 / 1.61803 ) = 69.0950° となります。

69.0950° を直角を挟む 二辺の比として考えると
233/089 ( 69.0944°) が近似値です。
288/110 ( 69.0959°) が次に近い値です。

この値をもとに 傾斜をつくり 治具の製作をすればよいのですが
簡易な方法を お伝えします。

上画像の 左下のように
五角形での[3,5,3,5] を作るための治具と同じ方法で
三角形の かどと かどを合わせ
その間を 五角形の二辺だけで支える治具を作ります。

強度を高めるために しっかりと固化させます。

これだけでは 加工作業の面積が少ないため 長方形の板を貼ったり
ガイドをつけたりしています。

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