キッチン木工

Compounds 多面体 製作道具 諸量

2 × 10 の板棒でつくる 正多面体製作のシリーズです。

[ 3,3,3,3 ] 正八面体 と [ 4,4,4 ] 正六面体で作る
複合多面体についてお伝えしようとしてます。

多面体を 板棒で製作するとき
稜と稜とが一点で集まる頂の形状を決める
接合部分の加工方法をすでに伝えました。

接合部分には 正多角形の角柱の空洞ができるが
削り屑とボンドを詰めものにしたり
先端の 2mm 巾面に少し丸みを持たせる加工を
正確な測定なしで施してもまずまずの出来になる。
とか
5 × 5 の角材で作るときに使用した クレィドル cradle
と同じ機能の治具を 板棒用にして用いる。
という意味の内容を記しました。

今回からは
今までとは違ったタイプの cradle で多面体を作る
方法を 説明してゆこうと思っています。
板棒だけでなく 角材の棒の加工にも使える方法です。

PIC_2343

上の画像の説明です。
キッチンテーブルの上にトレィと 14cm のガラスプレィトがあります。
最近では 多面体製作は ほとんどこの空間で行っています。
試作つくりの効率アップに 電子レンジを多用しているためでもあります。

25 × 25 の角棒 2 × 10 の板棒   6 × 30 の板材
で加工したものが写っています。 

左が 粗目( #80 ) の紙やすりを貼った角材です。
今までは ドレッサーという表現で 金属やすりを貼つたものを
用いてきましたが 同等もしくはそれ以上の機能があります。
安価で 種類が多く 手軽に入手でき 消耗品にしては 長持ちです。

番手の #80 は結構粗目ですが 私は現在これのみの使用です。
使い古すと番手が上がったようになり それも利用価値があります。

中ほどのが 新しいタイプの クレィドル cradle です。
右上の 正六面体を作る治具です。

この治具の加工に必要な角度は
片接合角 60°の 余角 30°( 90 – 60 )
仰角の余角 54.7356°( A4用紙の対角線でできる角度 )

とりとめのない記述になりました。
あとは 後日にします。

以下のデータは Excel などの 
ワークシートやセルに取り込み易い形式で記述しています。

■ 正多面体諸量( 稜寸は1 として) ■
  面積 体積 基本数 頂芯寸 稜芯寸
01[3,3,3] 1.73205 .117851 .577350 .612372 .353553
02[3,3,3,3] 3.46410 .471404 .707106 .707106 .500000
03[4,4,4] 6.00000 1.00000 .816496 .866025 .707106
04[3,3,3,3,3] 8.66025 2.18169 .850650 .951056 .809016
09[5,5,5] 20.6457 7.66311 .934172 1.40125 1.30901
面芯寸 仰角 接合角/2 面角 1/稜芯寸
01[3,3,3] .204124 54.7356 60.0000 70.5287 2.82842
02[3,3,3,3] .408248 45.0000 45.0000 109.471 2.00000
03[4,4,4] .500000 35.2643 60.0000 90.0000 1.41421
04[3,3,3,3,3] .755761 31.7174 36.0000 138.189 1.23606
09[5,5,5] 1.11351 20.9051 60.0000 116.565 0.76393
   

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