キッチン木工
2 × 10 の板棒でつくる 正多面体製作のシリーズです。
[ 3,3,3,3 ] 正八面体 と [ 4,4,4 ] 正六面体で作る
複合多面体についてお伝えしようとしてます。
多面体を 板棒で製作するとき
稜と稜とが一点で集まる頂の形状を決める
接合部分の加工方法をすでに伝えました。
接合部分には 正多角形の角柱の空洞ができるが
削り屑とボンドを詰めものにしたり
先端の 2mm 巾面に少し丸みを持たせる加工を
正確な測定なしで施してもまずまずの出来になる。
とか
5 × 5 の角材で作るときに使用した クレィドル cradle
と同じ機能の治具を 板棒用にして用いる。
という意味の内容を記しました。
今回からは
今までとは違ったタイプの cradle で多面体を作る
方法を 説明してゆこうと思っています。
板棒だけでなく 角材の棒の加工にも使える方法です。
上の画像の説明です。
キッチンテーブルの上にトレィと 14cm のガラスプレィトがあります。
最近では 多面体製作は ほとんどこの空間で行っています。
試作つくりの効率アップに 電子レンジを多用しているためでもあります。
25 × 25 の角棒 2 × 10 の板棒 6 × 30 の板材
で加工したものが写っています。
左が 粗目( #80 ) の紙やすりを貼った角材です。
今までは ドレッサーという表現で 金属やすりを貼つたものを
用いてきましたが 同等もしくはそれ以上の機能があります。
安価で 種類が多く 手軽に入手でき 消耗品にしては 長持ちです。
番手の #80 は結構粗目ですが 私は現在これのみの使用です。
使い古すと番手が上がったようになり それも利用価値があります。
中ほどのが 新しいタイプの クレィドル cradle です。
右上の 正六面体を作る治具です。
この治具の加工に必要な角度は
片接合角 60°の 余角 30°( 90 – 60 )
仰角の余角 54.7356°( A4用紙の対角線でできる角度 )
とりとめのない記述になりました。
あとは 後日にします。
以下のデータは Excel などの ワークシートやセルに取り込み易い形式で記述しています。 ■ 正多面体諸量( 稜寸は1 として) ■
面積 | 体積 | 基本数 | 頂芯寸 | 稜芯寸 | |
01[3,3,3] | 1.73205 | .117851 | .577350 | .612372 | .353553 |
02[3,3,3,3] | 3.46410 | .471404 | .707106 | .707106 | .500000 |
03[4,4,4] | 6.00000 | 1.00000 | .816496 | .866025 | .707106 |
04[3,3,3,3,3] | 8.66025 | 2.18169 | .850650 | .951056 | .809016 |
09[5,5,5] | 20.6457 | 7.66311 | .934172 | 1.40125 | 1.30901 |
面芯寸 | 仰角 | 接合角/2 | 面角 | 1/稜芯寸 | |
01[3,3,3] | .204124 | 54.7356 | 60.0000 | 70.5287 | 2.82842 |
02[3,3,3,3] | .408248 | 45.0000 | 45.0000 | 109.471 | 2.00000 |
03[4,4,4] | .500000 | 35.2643 | 60.0000 | 90.0000 | 1.41421 |
04[3,3,3,3,3] | .755761 | 31.7174 | 36.0000 | 138.189 | 1.23606 |
09[5,5,5] | 1.11351 | 20.9051 | 60.0000 | 116.565 | 0.76393 |
2016年8月1日