sashimono [ 3,4,5,4 ] 9 Rhombicosidodecahedron

14[3,4,5,4] 多面体 製作道具



久しぶりの投稿です。

今日のブログの表題を
斜方20・12面体 [ 3,4,5,4 ] とせず sashimono [ 3,4,5,4 ] としましたのは
私が多面体を作るときにいつも意識している
“指物” という言葉を伝えたかったからです。

指物は 日本の “伝統的な木工芸” の職人技を表す造作物の一つです。
今ある手持ちの道具で 表せる可能性を強く追求し
妥協を避けながら できるだけ速やかに できるだけ正確に作ろう
という職人意識が強く感じられ 大変好きな言葉です。

“指物” とせず “sashimono” としたのは
日本においてだけでなく 広く通用する意味のある言葉だと思っているからです。
私もそのような作品を作りたいと 願いをこめて sashimono と表記しました。

まだ[ 3,4,5,4 ]は 部品の製作中です
その作業の中で気づいたことをお伝えします。

クレィドル cradle 製作の提案として
それぞれ左右対称の 三角面用 四角面用 そして五角面用と三つ作ることを
お伝えしましたが それだけの cradle では
私自身の実際の製作作業では 混乱か生じました。

四角用と五角用の接合面をもつ部品製作で
右が四角 左が五角で
その部品を 180度回転させると 左は四角で右は五角なのですが
単純反復作業では 頭の中が空っぽになってしまい ミスが多発しました。
(これは 私個人の能力や性格の問題かもしれませんが)

写真に写っている作業台の 左上の cradle は
左五角 右四角 下は 左四角 右五角です。

一つの cradle で 部品の一つの端を加工し
他の端をもう一つの cradle で加工するという作業に変更をしました。
しかし 両端を一つの cradle で加工してしまうというミスもあり
色分けか 番号づけして
二種類使用が必要と感覚的に判るようにしようかと思っています。

それらの cradle の右にあるのは ルーペ付きキーホゥルダーの ルーペです。
接眼レンズは直径 10mm で 10mm の対象物が 視野に入ります。
わりと値のはる 光学機器とよぶべきルーペと比較して
遜色なしというより 小額で手にしたこちらの方が気に入っています。

作業台右の二つの cradle は 三角面と四角面がセットになった部品の製作用です。

画面下のグラフ用紙は 仰角(12.9度) を表わすのに
筆記具でなく カッターナイフを用いて表示したことにより 分割されています。

これは一種の “けがき” です。
けがきは 金属加工や 指物つくりで 線引きや 位置決めに使われる技法で
シャープな線が引けます。
“けがき針” という 先の尖った金属棒を用います。
私は用紙に線をプロットする場合にも カッターナイフを用いることがあり
より鋭い線が得られるからです。

画面左上は 完成した 60個の 四角と三角の接合面がセットの部品が袋に入っています。
画面右上は 完成30 未完成30 のもう一種類の部品です。
5×5 の 稜寸 16mm のプラ棒です。

左下の袋に入った部品は稜寸 16mm で 5×5 のラフカットのバルサ材 120個です。

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